ある雑誌を読んでいまして
胸に手を当て、自身を問いかけてみる機会がありました。
その記事を紹介します。
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「わが師の恩とは?」と聞かれて思い出すのは、
小学校三年生のときの女性担任『○○先生』です。
ある日、教室で一人の男性生徒がいじめられていました。
泣いていたけど、誰一人止めることもせず放置状態。
ベルが鳴り授業が始まっても泣き続けていました。
先生が気づき、さとされていじめを告白しました。
先生の「いじめたのは誰ですか?」の問いかけに、
男子5名が手を挙げました。
「止める勇気がなかった人は?」には十数名。
「手が挙がらない人は何ですか?
もう一度聞きます。勇気がなかった人は?」、沈黙。
そして「自分には関係ないと思った人は?」、私を含め20名が手を挙げました。
先生の顔は見る見る赤くなり、
小さく震えた声で廊下に横に一列に並ぶように言いました。
大粒の涙がポタポタと流れ落ちていました。
私は、なぜ泣くのか分かりませんでした。
「いじめた人は悪い。
残念なのは、クラスメートに対して自分は関係ないという気持ちが一番悲しい。
歯を食い縛りなさい。」
私のほっぺに往復ビンタが飛んで来ました。
ビシッ!ビシッ!と響く中で、
ジンジンと痛みが伝わって、何ともいえない感情が溢れ泣きじゃくりました。
人は人、自分は自分とわがまま心では、つまらない人生となると気づき、
被災者の方々の気持ちを少しでも知ろうとする努力は、
先生が私にくれた心かもしれません。
今も覚えています。
先生の両手が真っ赤に腫れていたこと。
数十年たった今、気づきました。
先生ありがとう!
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『自分には関係ない。』
・・・そんな言葉で終わらせてしまうことがあるかも知れません。
それは実に多くの事柄をこの言葉や心でシャットアウトすることができます。
もちろん震災だけに限ったことではありません。
しかし、そんなことでよいのでしょうか?
『何事も他人事だと考えず、当事者としての意識を持つ。』
それが大切なのではないかと思いました。
専務 水谷 豊
2024.06.27