水は蛇口をひねると自然に出てくるものですが、
水が出るまでには色々な装置があります。
今回は一度水を貯める貯水槽についてお話しようと思います。
大阪であればマザーレイク琵琶湖から流れ出た水を淀川で一度浄水場に取入れ
そこで綺麗にし、殺菌処理をして、各家庭にポンプで運ばれるのですが、
殺菌されている水道水にも微量の藻類が含まれています。
この藻類の繁殖を抑制し、
衛生的な貯水槽の維持管理に効果的な「貯水槽の塗装」のお話です。
貯水槽はFRP製のものが主流で、
FRPは太陽光(紫外線)や雨・風などにさらされる事により、劣化していきます。
劣化すると表面にグラスウール(ガラス繊維)が出てきます。
と、同時に表面も薄くなり、薄くなると太陽光を通すようになります。
こうなってしまうと微量の藻類が力を伸ばしていきます。
藻は植物の為、光合成をします。
太陽光が降り注ぐ+常に湿度が高い となれば、藻の勢力は倍増します。
貯水槽内はこんな感じになります。
(但し、ここまでひどいのは本当に稀です!)
緑色が全て藻です。ヽ((◎д◎ ))ゝ
でもこれを清掃すれば、
な、感じになります。ヾ(@^▽^@)ノ
綺麗になったでしょ!!
でもこの水を今まで飲んでいたと思ったらゾーーーッとしませんか?
私はイヤです。o(・_・= ・_・)o
で、こうならない為に「貯水槽の塗装」です。
少し前振りがかなり長くなり、インパクトありましたが・・・。
まずは作業前の状況から。
現状天板面・壁面と、泥汚れや、苔が生えています。
これを綺麗に洗い流すと、
これだけでもかなり綺麗になりましたが、ここからが本番です。
「貯水槽の塗装」です。
今回使用した塗料は
メーカー:エスケー化研
下塗り :ミラクプライマーSR(専用プライマー、二液性ポリウレタン樹脂塗料)
上塗り :クリーンマイルドシリコン(二液性アクリルシリコン樹脂塗料)
下塗りでまず太陽光をシャットアウトします。
これがないと意味がありません。
下塗りをしっかり1枚塗ります。
真っ黒になります。
黒が効く んでしょうね!!!
次に上塗り。
「アクリルシリコン樹脂」
正直私も詳しくないのですが、表面が硬く、雨や風にも強いみたいな感じしませんか?
上塗りで表面のガラス繊維の飛散なども食い止める為にもっとしっかり2枚塗り!!
どうですか?ヽ(゜▽、゜)ノ
綺麗になったと思いませんか?
写真が影なので少し残念な気がしますが、
本当はもっと艶があり、きれいなアイボリー色してるんですけどね。
でも、最初の状況と比べると見た目の綺麗の差は比べ物になりません。
それと前振りの藻まみれの水を飲んでいた生活でしたが、
この塗装で 藻と無縁 になります。
藻の水を飲んだからと言って体に影響があるかは人それぞれと思いますが、
感じ方は1つしかありません。
「イヤ」 (・_・ 三・_・)
です。
貯水槽は一軒家にはありませんが、
マンション住まいの方は一度気にしてみては?
一軒家住まいの人も
遊びに行った友人のマンションがこんな事になってるかも知れませんよ。
教えてあげてください。(°д°;)
題名で少しビックリされたと思いますが、
各市の水道局が毎日塩素濃度などをしっかり管理しているため、
体には害はありません。
ご安心ください。(b^-゜)
次回は「水の安全を守る為に!」を書こうと思っています。
有難う御座いました。
テクニカル事業部 曽根