伝承おりびな

孫の初節句にと手作りのおりびなをいただきました。桃の花
心のこもったあたたかい贈り物です。ありがとうございます。
よく見ると、五人囃子の手の位置や動作が、笛や太鼓などにあわせて作られています。
さすが、芸が細かい!


御内裏様と御雛様は明治の終わりころまでは男雛が向かって右、女雛が向かって左に並べられていたそうです。日本ではもともと位が高い人が左側だったからです。
この並べ方は京風とも呼ばれています。
それが左右逆になったのは、大正天皇がきっかけとされています。
明治時代、西洋の流れを受け、国際儀礼である「右が上位」の考え方が取り入れられるようになりました。
大正天皇の即位の礼で、洋装の天皇陛下が西洋スタイルで皇后陛下の右に立たれた事からこの風習が広まったそうです。
この並べ方は関東風と呼ばれています。
あなたのお宅では奥様はどちら側に立たれますか?(笑)
いただいたおりびなは、「伝承」ですから、京風に並べます。

作者のT翁は、2003年から箕面の現場でバリバリと仕事をされていましたが、一昨年の暮れに体調をくずされ、今は自宅療養中でリタイアされました。
それでも孫の成長を祈って、素敵なおりびなを作ってくださり、感謝しております。
いつまでも長生きしてくださいね。
by おかぶー音譜